新座ロータリークラブ
『礼儀・親切・信頼』
〜自分たちで事業をやるために存在する〜
会長方針を決めるにあたり、私は長い間協同組合に所属し、その世界しか知らないのでロータリーを協同組合に置き換えて考えてみました。
協同組合の存在意義は何か、ということを考えて見ましょう。おそらく(協同組合の存在意義は共同事業にある)という答えが返ってくると思います。
次に (共同事業)を実施できる事業体は協同組合だけですか、と問うと、その答えは (いいえ、株式会社でも他の事業体でも可能です)となります。共同事業を実施する事業体は協同組合だけではないのです。共同出資の株式会社で共同仕入れを行うところはたくさんあります。
存在意義として (一人は万人のために、万人は一人のために)という扶助の精神は、事業者の安心できる場として存在意義にならないでしようか。会社が営利というお金に存在意義を見出すなら、協同組合は相互扶助の精神に (存在意義)を見出してもよさそうです。即ちそれはロータリーの精神に通じるものではないでしょうか。
でも、組合のように共同受注を目的とする組合で相互扶助の精神に存在意義を求めるのは危険です。理念に掲げるのは良いのですが、存在意義として相互扶助を掲げると、組合が組合員を助けるものだ、と主張する人が増えてきて、もたれ合いの組織になって最後は共倒れしてしまいます。
わかり易い存在意義はないものかと悩んでいるとき、セブンイレブンの弁当の見切り販売ニュースが報道きれました。このニュースを聞いていて、協同組合の存在意義が閃きました。セブンイレブンが協同組合ならこの問題は起きなかったはずだ、と思ったのです。なぜなら協同組合は規約を自分たちで作るからです。本部会社が加盟店に契約を押し付けるから問題なのであって、自分たちで契約 (規約)を作れるならば問題にならないわけです。
自分たちで自分たちのルールを作るのが協同組合で、一方的に作成した契約書を押し付けてくるのが会社である。だから、組合の存在意義は (自分たちで作る)(自分たちでやる)ということにある。このように考えてみるとロータリーの組織に良く当てはまります。そこで、このような、経済環境の中、人と人との絆のなさを感じる世の中、ロータリアンは、礼儀正しく、しかも相手の立場に立った思いやりや親切でとことん尽くす。その結果、皆さんから、厚い信頼が得られる。
『礼儀・親切・信頼』これが、私のテーマといたします。